しかさん

写真を上げるテストもかねて。


とある山のてっぺんにうろついていた鹿。


こいつのほかにもう1頭いて、
野生の癖に登山者に臆することなく、
むしろ食べ物のおこぼれにあずかろうとしていたようだ。


見てのとおり、基本的にかわいいやつら。
もっとも、奈良公園の天然記念物とは違って角があるので、
不用意なことはできなかった。


物欲しそうな目を投げかけてくるけど
触れられるのは嫌がっていたあたり、まだ野生の尊厳を失ってはいないようだ


もちろん何もあげませんでした

冬といえば

水墨画
もとい、水墨画の世界。

ちりちりひんやりした空気に身をさらして、
新雪を踏み歩く感覚に焦がれたりする。



こんなことを言い出すのも、
昨晩東京で雪が降ったからであるわけで。
以下、雪国の人には鼻で笑われそうな話。



東京で積もるほどの雪が降るのは二年ぶりであろうか。
久々の降雪に試験勉強その他、とるもの手につかず。

窓を開けると雪がしんしんと降っているのをこらえられず、
コートを着込み、ついつい外にでてしまう。
街灯に照らし出される小さな銀世界!

傘に聞こえるさらさらとした音が、
これが雨ではなく雪であることを押しえてくれるのだった。


生まれ育った場所も東京も雪が降るのは年に数える程度だったので、
雪が降ることは特殊なイベントなのだ


実家では雪はあまり降らない。
それなりに寒くなったとしても、雲が山に阻まれて流れてこない。
冬はずっと晴れ続きの、典型的な太平洋岸である。


高校に通うときは東海道線を使っていたのだが、
この寒い季節に駅に行くと、北からやってくる電車はことごとく
屋根に雪を積もらせている。

地元では降る気配のない雪が、
山の向こうでは投げ売るように降っていることを毎朝感じていたのはいい思い出である。

駅に停まっている貨物列車、コンテナは雪におおわれ、
寒いながらもからりと晴れた日の光に解けたしずくが、
ぽたりぽたりと線路を湿らせていた。


今回、都心の雪は積もったといってもわずかで、昼までには溶けてしまった。

夏夏夏

今日は昼ごろから体調が悪い。
早く寝ないといけないのに、なかなか眠る気が起きないのは残念だ。
節々が痛いので、とりあえずアスピリンのようなものを服用して回復を待つ。



夏にいろいろと予定が増えてきた。

久しぶりのアルプスを含め、今夏はなかなかに山に登れそうで楽しみである。

もっとも、予定が増えれば増えるほど実家に帰ってゆっくりする時間が減っていく。

デフォルトでは週一回入ってくるバイトも上手くスワップアウトしたい。


東京に移り住んで三年目になるが、何ヶ月かに一度は実家に帰ってゆっくりすごしたくなる。おいしいご飯も食べられるしね。

だから、東京と地元を行ったりきたりする夏休みになるであろう事は予定調和のうち。今年も三往復程度はするんだろうな。


ああ、夏の青空が恋しい。

田端

五月祭やらの作業で、朝起きてから一日中ソースコードと戯れていた。

朝起きてから昼ごろにパスタを食べただけで、夜も八時になるまでのまず食わずになってしまうのは一人暮らしの宿命と言うほか無い。一人暮らしを始めてから二年以上は経つだろうが、自炊スキルというものがまったく身に付く気配がない。そろそろこの貧弱な食生活を何とかしたいと思うが、なかなかモチベーションが食に向いてくれない哀しい飽食社会。


げに悲しきは、人間は生活していかなければならないのだ。


八時。空腹という生理的必要に迫れて外に出た(冷蔵庫には何もない!) そのまま駅の近くで適当にジャンクフードを食べた記憶がある。

実に不健康極まりないが、そんなことも夜の風はつゆ知らず。

それまで長いこと部屋にこもっていたので、何より脂っこいものを食べてしまったので、身体を動かしたくなってきた。


ちがうちがう。いつものように、ただ歩きたくなっただけだ。
何かを隠し持ってるような、嵐の前みたいな夜の空に誘い出されて、後先考えずに適当な方向に歩いていくことに決めた。


適当な通りをまっすぐ歩いていたら、企図せずに田端まで辿り着いた。
鉄道の街として名高いが、確かにここに集まっている線路の数には目を見張るものがある。
家から30分程度歩いただけの距離だが、山手線京浜東北線湘南新宿ライン東北新幹線etcに加え、広大な車両基地が設けられているということを、駅にあった地図で知った。

そして、この散歩は線路を眺める散歩ということになった。
田端から北西に、尾久や上中里方向へ線路沿いに歩いていく。

このあたりで支配的なのは何を言っても鉄道施設で、住宅はそれほど多くない。人が住む町というよりも工業用地の趣がつよい。ましてや繁華街ではなく、9時も過ぎた時間には人も車も少なく、閑散としていた。操車場横の道を歩いていると、人や車よりも、幾重にも平行する車両基地の線路の向こう側に、家路に急ぐ人たちを乗せた東北本線の光が、夜のくらがりを静かに走り去っていくことのほうが多かった。

ひときわ大きな高架には新幹線が走っているのが良く見える。夜も更けたというのに、ずっしりと特有の音を立てて北へと向かう新幹線を見ていると、どこか遠くへ行きたくなる欲求がもたげてくるのは自分だけではあるまい。


夏休みまでは我慢だ。授業期間中は実質的に土日しか休めない自分を少しだけ呪った。
まだ行ったことのない場所が山ほどあるし、人生に亘ってもその全てに行くことはかなわないと思うと、とてもとても歯がゆい。


線路を何度か渡って歩き疲れた頃に、地下鉄に乗って帰った。

虎ノ門

昨日の話。

バイトが22時に終わるので、ふらりと夜の街を散歩してみたくなった。
この心の動きはよくある話。

五月のわりには暑い日で、夜の新橋には夏のようなしっとりとした空気が漂っていた。
大きく息を吸うと、胸にいきわたる湿り気が心地よかった。
少しだけ早い夏がきまぐれをおこしたらしい。

たとえ東京だろうと、大気は季節を隠し続けることはない。
こんなとき真っ直ぐ地下鉄に乗ってしまうのは、とてもとても口惜しいものだ。
翌日も平日で寝坊はできないけど、こういう時間はゆっくりと、しっとりと楽しまないと損だろう。

はてな?

ずっと見てはいたが認識していなかったはてなにようやく気づいてみる。

視界には入っているけど気づかない、それとおなじ現象。

とりあえず、日記を書くとどんな挙動を示すか実験(するまでもない)。